住宅設備のすぐれもの

モダン和風のある暮らし
 

バックナンバー一覧を見る

現代日本人の住まいは、洋の住宅性能を採り入れながら、伝統的なスタイルを残しているといわれます。例えば畳への愛着や、和紙の建具、多目的に使える和室、靴を脱ぐという文化もそう。とくに長い年月で培われた柔らかなデザインは、落ち着きあるモダンを実現するアイテムとして注目されています。今回は機能的で洋風の住まいにもしっくりなじむ「和」のアイテムを紹介しましょう。




お手軽に「和」の入門編

炭の効果で健康的な置き畳

畳が家にあると、やはり気持が和むもの。和室がない住宅では、置き畳を使って、安らぎのスペースを確保している家庭も。この「黒い置き畳」は、さらに健康へ配慮した、新しい置き畳。なぜ黒いかというと、炭が使われているから。古来より健康に良いとされている炭。この優れた特性を持つ炭を、20%の高濃度で素材化し、樹脂に練り込むことで衣類などに炭が付着することなく耐水性も備えた製品に仕上げました。炭の健康効果にはいくつもあって、例えば遠赤外線効果による血行促進。脱臭・消臭効果、抗菌性、マイナスイオン効果、電磁波のシールド材としてなど。良いことづくめですね。またデザイン性にも配慮し、畳の目の向きを90度ずつ変えて敷くことで、異なる光の反射率で市松模様にも。持ち運び簡単だから、黒い畳で部屋を自在にコーディネート。
 
「黒い置き畳」
吉田畳店
岡山県倉敷市玉島阿賀崎1238
TEL 086-522-2312
http://www.h3.dion.ne.jp/~yosida-6/style42/f-82.htm


 
伝統技法が生きる洋室にもフィットする衝立

あまり和風テーストが強すぎると、部屋のイメージに合わない。そんな方におすすめなのが、「組子スライドスクリーン」。木工の高い伝統技術を誇るタニハタが開発して、グッドデザイン賞を受賞した衝立です。シンプルに洗練されたデザインは、どんなシチュエーションにもフィット。素材は米ヒバを使用して、パネル1枚の幅寸法は450mmになります。金色蝶番で連結して2連、3連、4連まで対応。組子スクリーンの表側から桟を上下にスライドすることにより、桟の空きを調整できる機能もユニークです。遠く鎌倉時代から、年月をかけて磨きぬかれてきた伝統工芸「組子」。釘を使用しないで木を組み付ける繊細な伝統技術です。組子欄間も手掛けるタニハタの職人による、モダンインテリアとしての提案。それは衝立で、目隠ししたり間仕切りしたり、空間を自在に活用する「和」の発想を、現代にアレンジしたものです。
 
「組子スライドスクリーン」
株式会社タニハタ
富山県富山市上赤江町1-7-3
TEL 076-441-2820
http://www.tanihata.co.jp/products/screen/
kumikosuraidosukuri-nn.htm


 
「竹スダレ」で日本再発見、それは現代感覚のインテリア

かつて日本の夏に「すだれ」はかかせないものでした。そんな日本の伝統を見直そうと、タチカワブラインドによって洗練された「竹スダレ」が実現しました。樹齢およそ3年の若い孟宗竹だけを使用し、力強くてしなやか。節の起伏や繊維のささくれ、そして色の濃淡によって同じ表情は、ひとつとしてありません。6タイプの柄で18アイテムのバリエーションは、現代感覚のインテリアとして、どれも魅力的。「新日本様式100選」に名を連ねているのも納得です。日本の伝統文化を現代的に再提言し、現代の生活に相応しいかたちを作ろうという取り組みです。国際競争力の高い製品を世界に発信することを目的として2006年1月に発足しました。「竹スダレ」で、和の風流が洋の世界にさりげなく溶け込みそうです。
 
「竹スダレ」
タチカワブラインド
東京都港区三田3-1-12
TEL 03-5484-6100
http://www.blind.co.jp/sudare/index_h.html


 
行灯を自分でデザイン、安らぎの夜を演出!

蛍光灯の明かりは、どこか味気ない。そう思っている方におすすめなのが「行灯」。味わい深い明かりは、落ち着きのあるナイトタイムを演出します。行灯には、日本の伝統的なデザインはもちろん、ユニークなのもあって、古都金沢にある創作照明の老舗・森照明では、オーダーメードの手作り行灯も製作しています。自分でイメージしたものをスケッチに書いて送れば、デザインされ見積もりが送られてくる仕組み。また、良いアイデアが浮かばない場合は、森照明がかつて受賞した作品を参考にしてはいかがでしょう。例えば、ピラミッド形スタンド。これは千鳥格子等,高度な木工技術を尽くし、材料は秋田杉柾目材と和紙を使用。平成7年に石川県デザイン展でデザイン展特別大賞を受賞したものです。そして、フロア照明灯 『鳥』。鳥をイメージした芸術性の高いフロアスタンドです。自由な発想で、リビングにも似合う行灯作りに挑戦しましょう。
 
「オーダーメード行灯」
森照明
石川県金沢市増泉2-7-1
TEL 076-241-0468
http://www.mori-syoumei.ne.jp/bin/order.pl


 




本格的に「和」の実践編

土壁に「和」の芸術性を見いだす

最近の住宅では、内装はクロスや板などが主流。日本の伝統的な土壁は、あまり見かけなくなってしまいました。しかし、デザイン性の観点から見直す動きもあり、アイカ工業の「爽土」は、まさに「和」テーストの壁を実現させました。質感が豊かで芸術的なムード。色は日本の伝統色からの6種類があり、淡路土、京錆土などすべて日本古来からある土色と、内装専用のジョリパットとを混ぜて使用します。また仕上げは、校倉仕上げ、ワラスサ撫切り仕上げなど8種類を提案。好みの仕上げに合わせて、土以外にも、ワラや串引きなど製作キットも販売しています。ただ土を多く含み、扱いが難しいので、素人であれば上級者におすすめだとか。ところでジョリパットは、防火性、耐候性、防カビ性等を備えたアクリル系の壁仕上げ材。日本の伝統と最新技術が出会った新しい製品といえそうです。
 
「爽土」
アイカ工業
愛知県清須市西堀江2288
TEL 052-409-8000
http://www.aica.co.jp/new_items/soudo/index.html


 
玄関引戸は、純和風からスタイリッシュに変貌!

引戸を使った玄関は長い歴史があり、省スペース、空間の有効活用など、日本古来からの知恵が蓄積されています。そして最近では、その特長を生かして、モダンな建築に合うタイプも。特におすすめなのが、「スライディングドア・コンコード」。シックな木目柄からシンプル・モダンなものまで、デザインが豊富だからどんな家のイメージにも対応します。また、機能としては住む人へのやさしさがコンセプト。開きドアのように一歩下がることも、ドアを押したり引いたりする力も必要なく楽に開閉できて、車椅子の方にも喜ばれそうですね。沓摺部にはステンレスカバーを装備し、スリ傷対策を施し、また段差を18mmに抑えて、バリアフリーにも対応しています。すでに狭小住宅などでは、引戸を使った暮らしが、復活の兆しです。
 
「スライディングドア・コンコード」
YKK AP 株式会社
東京都千代田区神田和泉町1番地
 0120-72-4134
http://www.ykkap.co.jp/products/
door/concord/index.asp


 
日本的な贅をつくし、檜のお風呂で極楽気分

檜のお風呂でくつろぐ。大事に残したい日本の良さですね。そこで我が家にもという方には、日立ハウステックが開発した「ゆとりあん・檜のお風呂」がおすすめ。日本的な贅をつくしたシステムバスです。浴槽の素材には全面「檜」を使い、まるで高級温泉に来たかのような安らぎを演出。「ゆとりあんシリーズ」は、贅沢に思える時間を持ってもらうことをコンセプトに、天然素材にこだわって檜の浴槽、御影石のカウンターや床を採用しました。檜は樹脂でコーティングを施し、耐久性を高めたため、システムバスでは難しいとされた“檜風呂”を実現することができたのです。さらに海外から取り寄せた黒御影石は金色のチップを散らしたような模様で、バスルームを気品に満ちた空間に演出。見た目も、肌ざわりも、本物の質感です。
 
「ゆとりあん・檜のお風呂」
株式会社日立ハウステック
東京都板橋区板橋3-9-7(板橋センタービル)
 0120-80-1761
http://www.hitachi-ht.com/products/
bathroom/yutorian/index.html


 
湿度対策など、機能多彩な「和紙」のクロス

自然素材を生かした壁にしたい。でも、塗り壁はメンテナンスや費用の面から積極的になれない。そこで「和紙ウォール」がおすすめ。これは日本古来の天然素材、和紙の意匠を追究した壁紙です。稲、麦やマニラ麻などの天然素材を表層紙に漉き込み、和紙の持つ深い味わいを再現しました。また、機能についても最新の技術が取り込まれているのが特長。それは、ホルムアルデヒドについての安全性、通気性、防かび性、撥水性、防火性能などです。特に湿度効果については、壁紙単体としての吸湿量を比べてみると、ビニル壁紙の約4倍の性能(社内試験方法による)。また下地基材の吸放湿性を阻害しないので、結露の発生を抑えます。東リの技術が、「和」のデザイン性と機能性を両立させました。
 
「和紙ウォール」
東リ株式会社
兵庫県伊丹市東有岡5-125
TEL 06-6494-6605
http://www.toli.co.jp/product_wall/new1000_washi.html


 

ページTOPへ